POST No.001
DATE:2023.6.2
sora to kazeに込められた想い
はじめまして、中村と申します。
僕はsora to kazeの運営元である株式会社アプリコットデザインの代表をしています。
こちらのジャーナルは基本的にスタッフが更新していくのですが、オープンにあたり、初回は思いの丈をお伝えしたいなと思い書いています。
sora to kazeは2023年6/2日にオープンを迎え、店長の「なるちゃん」、「れいれい」「まゆちゃん」合計3名のトリマースタッフと共にスタートします。
#ニックネームで呼び合う社風のため
僕が言うのもなんですが、本当に良いスタッフに恵まれました。
普段は朗らかで優しい雰囲気が漂いながらも、わんちゃんと向き合った途端に、さすがプロだなと思わせてくれます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
さてさて。
僕はトリマーではないので、トリミングをすることができません。だけど、個人的に4匹のわんこと暮らす中で、トリマーはとても身近な存在なのです。
トリマーと聞くと、カットの技術などの「美」ばかりが注目されがちです。でもトリマーの役割はそれだけではなく、「健康」をも支えています。
「美」と「健康」を両立させるために、重要な技術スキルや幅広い知識を必要とするすごいお仕事なのです。
例えばわんちゃんの種類や体型、皮毛の状態によってトリミングの仕方を変えるための知識や経験。爪切りや耳掃除などわんちゃんの全身をお手入れする技術も必要です。
それに加え、食事のことやわんちゃんとの付き合い方、しつけなど必要とされる知識は山のようです。一番難しいのはわんちゃんは言葉を話せない点です。
トリマーとわんちゃんとのコミュニケーションが、円滑にとれていない状態ではトリミングが思うように進まなかったり、わんちゃんが予期せぬ行動をとることもあるので、危険とも隣り合わせだったりします。
何よりもトリミング中、知らぬ間にわんちゃんに対してストレスをかけてしまう可能性もあります。
当店のコンセプトは
「特別な日常ではなく、穏やかでずっと続く日常を」。
しあわせって、日常の中にたくさん転がっているはずです。でも目の前の出来事をしあわせだと感じられるためには、心と身体の健康が必要不可欠です。
もし私たちが、飼い主さまとわんちゃんの、心と身体の健康を支えることができれば、穏やかでずっと続く日常を送れる人が、増えていくのではないかと考えたのです。
そして、飼い主さまやわんちゃんの心と身体の健康を考えた結果、私たちは、はじめましてからすぐにトリミングを行わないようにしよう!と決めたのです。
事前に初回カウンセリングを受けていただき、飼い主さまやわんちゃんが、お店や私たち、トリミングに対して最小限の負担(ストレス)になるように配慮しようと考えたのです。
わんちゃんも、私たち人間と同じ心をもった生き物です。だから私たちは「わんちゃんファースト」なトリミングサロンを目指していきたいと思っています。
・・・
ここからは少し経営者としての視点で思っていることをお伝えします。
冒頭でトリマーというお仕事の素晴らしさをお伝えしました。
側から見ると一見華やかな世界のように見えますが、実は4K(きつい、汚い、危険、給料安い)のお仕事でもあるのが現実です。
今回、トリマーさんを募集した際に何人かと面接をさせていただいたのですが、そこで改めてその実態を知ることができました。
初任給は目が飛び出るほど安かったり。
長時間労働が当たり前になっていたり。
ペットをものとして扱う人がいたり。
結果、憧れて飛び込んだペット業界で、現実を突きつけられ夢を諦める人も珍しくないのです。
sora to kazeのスタッフも、大小はあれど同じ経験・体験をし現在に至ります。
飼い主さまやわんちゃんの心と身体の健康をサポートしている私たちが、疲弊して不健全な働き方をしていては元も子もありません。
だから、4Kを脱して健全な経営をおこなっていくために、トリミング料金は相場と比較して少し高めに設定してあります。
正直、価格を安くすれば多くのお客様にご来店いただき、売上を上げることができるかもしれません。
でも薄利多売になれば数を多くこなさなければならず、結果的にしわよせがいくのはわんちゃんです。
それでは私たちがトリミングサロンを営む意味がないのです。私たちは利益優先ではなく、わんちゃんの心と体を優先していきます。
人もわんちゃんも、みんながシアワセに笑い合い、穏やかな日常がずっと続くことを願って。